小学校受験では、巧緻性を試す試験として「折り紙を折らせる」という課題が出されることがあります。
折り紙が好きで普段から自由にやらせているというご家庭も多いと思いますが、お子さんが折った折り紙をよく見てみてください。
角と角は合っていますか?
折り目はきちんとついていますか?
我が家でも今年受験を控える長男うさお君が折り紙に四苦八苦しております。
うさお君はよく一人で折り紙を楽しんでいましたので、ま~そこそこ折れるんじゃないかな・・・なんて母は高をくくっていました。
しかし、受験勉強が始まってから折り紙が全然できないことが発覚!
塾で「折り紙で二艘船を折る」という課題が出たとき、うさお君だけ完成させることができなかったのです。
(これが二艘船です。お子さんにも折らせてみてください)
先生から「ご自宅でもやってください」と言われてしまい・・・(うさお君、これもか~・・・課題ありすぎでしょ~)私の頭の中はガ~~~ンとなっていました。
家に帰ってから、ちょっと折らせてみたのですが、最初に四角に折るところからぐしゃぐしゃです。
これは相当重症だぞ・・・と思い、受験塾の先生に相談し、折り紙の訓練の仕方を教えていただきました。
もくじ
折り紙の訓練の仕方
1週目 四角に折る
折り紙を半分の四角に折ること、これをひたすら1週間やります。
折れ目のところに線を引いて、そこを指先で端から端までなぞらせる。
「これは線路だからね。脱線しないように気を付けてね。ガタンゴトンガタンゴトン。」と声掛けをしながら楽しくやりましょう。
2週目 三角に折る
四角ができたら、今度は三角に挑戦します。
これも四角同様1週間ひらすら同じことをします。
きれいに折れたときはたくさん褒めてあげてください。
3週目 開いて折りたたむ
四角や三角が綺麗に折れるようになったら、次は間に指を入れて開いて折りたたむ練習をします。
鶴の折り方で言うと、三角三角の後の段階ですね(下図参照)。
四角四角から開いて三角にしたり、三角三角から開いて四角にしたり、「開いてたたむ」練習をひたすらします。
この「開いてたたむ」ができれば大抵のものは折ることができるということです。
普通サイズの折り紙で難しい場合は、4分の1サイズの折り紙で練習すると、お子さんの手に合っていていいようです。
一度に何かを折ろうとするより、着実に一つずつクリアしていくことが大事です。
それから、子供はどうしても指先を使わず、手のひらを使いたがりますが、指先を使うことが重要です。
試験対策としてクリアすべき点
丁寧に折れるようにする
・角と角が合っているいるか
・折り目がきちんとついているか
などいい加減にではなく、丁寧に折れることがまず重要です。
「丁寧に折ろう」という意識がなければいつまでたってもきちんと折れるようにならないんです。
我が家も「丁寧に、丁寧に、角を揃えて、折り目しっかり・・・」と呪文のように唱え続け、やっと「丁寧に折る」ということを意識できるようになりました。
何も見ないで作れるものを覚えておこう
実際の試験で「好きなものを自由に折ってください」ということがあります。
簡単なものでもいいので、きちんと最後まで折れるものを5個くらい覚えておくとバッチリだと思います。
一度折れるようになっても子供はすぐ忘れるので、本番を迎えるまでは継続して作るようにしていてください。
我が家では塾の前に入るレストランでの待ち時間が折り紙タイムになっています。
隙間時間に遊び感覚でやってみてください。
まとめ
子供に自由に折り紙で遊ばせておくだけでは小学校受験の対策にはなりません。
親が「丁寧に折る」と言うことを教えながら、
1週目 四角に折る
2週目 三角に折る
3週目 開いて折りたたむ
と言うように、一つずつ段階を踏んで進めていきましょう。
ある程度基礎固めができたら、どんどんレパートリーを増やしていって、何も見ないで折れるものを5個はできるようになってから試験に臨むといいでしょう。
うさお君の目標は鶴がきれいに折れるようになることです(目標は高くがモットーなので・・・)。
果たして間に合うでしょうか・・・なんとかがんばってほしいと願う母でした。