今年小学校受験を控える我が家の長男うさお君ですが、3月に初めての模試を受けたところ、行動観察が15点中3点しか取れないという散々な結果になりました。
そこで行動観察専門の塾を探したのですが、エスポワールは既に満員御礼。
他のお受験塾も当たってみたのですが、
・行動観察だけの授業はございません。
・夏期講習だけならあります。
などの回答。
そんな中自宅からは少し遠いのですが、行動観察専門の塾がありました!
こちらの塾はゴールを受験に定めるのではなく、将来に渡ってリーダーシップを取れる子に育てていくというような考え方の元で行われている塾です。
私はそこに一番共感を覚え、こちらの塾に申し込みをすることにしました。
もくじ
「学びの道」体験テスト
体験テストの流れ
学びの道に入塾するにはまず体験テストなるものを受けなければなりません。
まず塾側に電話を入れると、体験テストの日程と開催校を案内されるので、そこで日程を決めます。
テストと言っても、何か特別なことをやらされるのではなく、代表の先生がちょっとした授業を行い、子供の様子や反応を見て、子供の現段階での能力や今後どうしていったらいいかを見るものになります。
授業が終わった後で、子供の授業中の様子を踏まえ、その後10分程度 親との面談があり、空きがある教室や曜日を決めると言った流れになります。
1日で人間的に成長できる体験テストの授業内容
体験での代表の先生の授業ですが、これが結構おもしろいものでした。
うさお君が受けたときの授業内容をちょっと紹介したいと思います。
明らかに二つしかない積み木の絵を見せて、「この積み木はいくつでしょう?」と聞くと、当然子供たちは「2つ~!」と答えます。
すると先生は「3つだよ」と言います。
ここから子供たちの反応はわかれます。
「3・・・やっぱり2」
「3!」
「絶対2!」などです。
受験塾にどっぷりつかってしまうと、先生や親の言うことが絶対の「YESマン」になりがちなのだそうです。
小学校側、特に国立の小学校はこういった親や先生に服従した子ではなく、自分で考えられる自立した生徒を好むのだそうです。
ここで、先生に言われたからと、何の疑いもなく「3」と訂正してしまう子は親に依存したまだ自立ができていない子供なのだそうです。
特に国立小学校の先生は子供の目利きのプロなので、親子関係や家庭環境、普段の生活やその子の特性が、行動観察や口頭試問から全部分かってしまうのだそうです。
だからこそ行動観察は、小学校受験に置いて重要な課題と言えるのでしょう。
授業は、その他にそれぞれのいいところを見つけて褒め合うとか、「ありがとう」と言い合って言われた分だけシールが貰えるとか、この日だけでも子供にとってとても充実した内容でした。
現に家に帰ると「ママ、僕が箸ならべるね。お皿出すね。」などと言って自分で考えて進んでお手伝いをしてくれましたし、妹がぐずって泣いていると「これ貸してあげるね。」と言って自分のおもちゃを持ってきてあやしたり、とにかくものすごいお兄ちゃんぶりを発揮してくれました。
残念ながら3日坊主でしたが(笑)。
これから毎週授業をするにつれこれが定着し、人間的に成長してくれることを期待したいと思います。
「学びの道」通常授業
さて、無事入塾が決まり、先日初めて授業を受けてきました。
通常授業ではどのような授業が行われるのか、紹介したいと思います。
通常授業の流れ
通常授業は基本的に、子供を預けて親は外に出て時間をつぶすことになります。
教室内に親がいると、どうしても子供の気が散ってしまうからということでした。
授業時間は1時間半ですが、10分前に戻ってきてテレビでの中継を通じて代表の先生からのお話があります。
「学びの道」は本郷教室・渋谷教室・二子玉川教室・銀座教室があるので、それぞれの教室で情報を共有できるようになっているのです。
代表の先生からの話が終わると、今度はそれぞれの教室で授業を担当した先生が、その日の授業内容と、それぞれの子供の様子や成果を話してくださいます。
授業中の子供の様子なども動画で撮影してあるので、それを見ながら子供の様子がよく分かるようになっています。
授業内容
授業は男女別れて行います。
実際の試験も男女別れて行われますからね。
うさお君のクラスは4人でした。
課題その1
まずそれぞれ「家族での楽しかった思い出」を発表したそうです。
語彙力や話をまとめる力、皆の前で発表するという訓練になります。
課題その2
指示行動の練習として、金魚鉢が描かれた紙に「青い魚と赤い魚、その下に黄色と黒のしましまの魚を描いてください」という課題に取り組んだようです。
因みにうさお君の作品・・・黒のしましまがありませんでした・・・。
うさお君・・・先生の話、しっかり聞いてください・・・(汗)。
課題その3
「未来の街を皆で考えて描いてください」という課題。
大きな模造紙に4人で話し合いながら街を描いていきます。
誰がどのようなアイデアを出してこの作品ができたかなど、細かく説明してくれます。
課題その4
次は鉢植えの絵があり、そこに「自分で考えた植物を描いてください。」という課題。
うさお君は踏んでも壊れない迷路の植物を描きました。
うさお君はこの課題が一番楽しかったらしく、家でもその絵を見せては「この辺はね、大人でも難しいところなんだよ」など細かい設定をいろいろ説明してくれました。
課題その5
最後の課題は「お面があります。皆でこのお面をすてきなお面にするにはどうすればいいか話し合ってください。」というものでした。
この課題は実際にお面があって製作するものではなく、意見を出し合いながら、皆の頭の中で完成させていくというものでした。
「角をつけてみよう!」
「いいね!」
「留めるものがないと落ちちゃうよ、着けよう!」(うさお君発案)
「そうしよう!」
などと活発な意見が出され、楽しく課題に取り組めたようです。
初日の通常授業の内容はこのような感じでしたが、とても充実し、楽しい時間だったようで、うさお君も「楽しかった~!」と興奮して帰ってきました。
他のお友達などは、お母さんが「帰るよ」と言っているのに、「嫌だ、帰らない!」という程この塾が好きなお子さんもいらっしゃいました(笑)。
まとめ
「学びの道」は受験にかかわらず、子供が成長できる塾だと思います。
国立のみの受験だと、抽選に落ちて結局試験を受けられず、塾に行った意味がなかった・・・となってしまう場合もあります。
しかし、「学びの道」は受験のみに特化して、とにかく受かればいいんだという考えではなく、人間的に成長し自分で考えられる自立した子に導くという考えの元で授業が行われているので、受験できずお金が無駄になった・・・ということはないと思います。
子供が今後どのように変わっていくのか楽しみです。