流産なんてなるべくしたくないものですが、
初期流産は誰にでも起こる可能性があるものです。
一度も流産経験がない人もいれば、
2度、3度とする人もいます。
まったく流産しない人と自分を比べて、
何で自分ばかりこんな思いをしなければならないのかと恨めしく思うこともあるでしょう。
私も2度の流産を経験しています。
1度目の妊娠(自然妊娠) ⇒ 流産
2度目の妊娠(人工授精) ⇒ 長男うさお君 無事出産
3度目の妊娠(自然妊娠) ⇒ 流産
4度目の妊娠(人工授精) ⇒ 長女うさみちゃん 無事出産
こんな感じで、無事に出産した子の前にそれぞれ流産しています。
ですので、1人の子どもに対して、2人分の命を育てているつもりでいます。
流産を経験していなければ、子どもを授かる有難さや命の重みを、
今のように感じることはできなかったでしょう。
できればしたくない流産ですが、
そうなったらなったで、得るものも必ずあります。
胎芽の大きさで流産の覚悟
私は一人目を8回目の人工授精で授かっていますので、
二人目も苦労するだろうと思い、
自分の年齢のこともありますし、
長男が1歳になるとすぐ、妊活を再開させました。
するとなんと2度目のタイミングであっさり自然妊娠したのです。
また何年もかかると思っていたのに、拍子抜けしてしまいました。
6週に胎芽を確認してもらいましたが、
診察を終えた先生が「15%の人は初期に流産するので、ね・・・・」と言ってきました。
私はこれでピンときてしまいました。
「何かありましたか?もしかして胎芽が小さいですか?」
と聞きましたら、
「実はそうなんです。小さめだな・・・と思いまして・・・」とのことでした。
私は家に帰るとすぐ胎芽の大きさをネットで調べてみました。
妊娠6週 5~8㎜
妊娠7週 9~14㎜
妊娠8週 14~20㎜
エコー写真と見比べて・・・確かに小さいです。
さらに、いろいろ調べてみましたら、胎芽が小さくても無事に育っている人たちはいました。
しかし、そういう人は皆、自分の思っていた妊娠週数と違っていた・・・
排卵時期が遅かったみたいだと言うことでした。
私の場合、基礎体温を計ってしっかり管理していましたので、
排卵日もはっきりと分かっていました。
ですので、実は妊娠周期が違っていた・・・
ということは期待できませんでした。
ここで私は流産を覚悟しました。
大量出血
7週に入っても胎芽は大きくなっていませんでした。
先生に主人を連れてくるように言われ、『流産手術を受ける』ことを進められました。
しかし、もしかしたら・・・万が一・・・という可能性を捨てきれず、
もう少し待ってもらうようお願いをしました。
数日後再診するも、やはり育っておらず、
残念ながら「明日手術しましょう」と言うことが決まり、
上の子も居ましたから、母に面倒を見てもらうため明日来るようにお願いしました。
主人にも電話をし、家に帰ってお腹の子のことを思い悲しんでいましたら、
突然お腹が痛くなり、大量の出血が起こりました。
手術を明日に控え、流産が始まってしまったのです。
1歳3カ月の息子も居ますし、
この子を一人置いて病院に行く訳にもいきません。
とりあえず実家の母に電話をし、今すぐ来てもらうことにしました。
そうは言ってもここは東京。
母は仙台。いくら早くても3時間はかかります。
そして運の悪いことに、主人は今日どうしてもやらなければならない仕事がある忙しい日です。
それで電話するのを躊躇していました。
そうこうしている内にお腹はもっと痛くなるし、血はどんどん出てくるし、
リビングに転がってうめく私の側で、
長男は不安そうにしています。
これは母の到着を待つのは無理です。
もう主人を呼ぶしかない!私はついに主人に電話をかけました。
主人はまさに大事なお仕事の真っ最中でしたが、
とにかく仕事を一旦抜けてきてくれるとのことで、
飛んで帰ってきました。
それで何とか病院に連れていってもらい、
子どもも預けることができました。
流産手術
病院に着いた頃には、夜用の大きなナプキンが
数分でいっぱいになってしまうくらいの出血がありました。
直ぐに手術となり、全身麻酔が施され、
気付いた時にはもうお腹の痛みはすっかりなくなっていて、
そして、赤ちゃんも居なくなっていました。
悲しかったですが、あまりにドタバタしていたので、
無事に手術を受けられたことへの、安堵感の方が大きかったです。
そして何より、お腹の中の子は居なくなってしまいましたが、
私には長男のうさお君がいたので、
そこは1度目の流産のときと気持ちは大きく違いました。
流産手術は、術後まったく痛くないので、
入院することなくその日の内に帰ることができます。
夕方になっていましたが、自分でタクシーを呼び、家に帰りました。
母が到着していて、うさお君を見ていてくれました。
うさお君はママが居なくて泣いていましたが、
ママに抱っこされて泣き止みました。
うさお君もママに抱っこされて安心したかもしれませんが、
私もうさお君に心の傷を癒してもらいました。
まとめ
2度目の流産は上の子がいる状態で起こりましたので、
大変だったこともありますが、
心の面では長男の存在が心の支えになりました。
また、胎芽が小さかったこともあり、
流産の覚悟はできていましたし、
ある程度心の整理がついていました。
そういった面でも、突然起きた最初の流産のときのような、
それこそ死にたいくらいの気持ちにならずに済みました。
体の方も、前回の時は自然に全部流れる完全流産で、
数日子宮の伸縮に苦しみましたが、
流産手術の場合は、その日から普通の生活を送れるほど元気でした。
自然に流れた方が、手術を受けるより痛くなさそうなイメージですが、
これほど違うとは正直驚きました。
その後13回の人工授精を経て、
長女うさみちゃんを授かることとなりますが、
それはまたの機会に記事にしたいと思います。
それでは、皆さんのところにもたくさんの幸せが訪れますように。