私は帝王切開で二人の子供を出産していますが、1人目と2人目では縫合方法が違い、痛みに雲泥の差がありました。
さらに、友人などは抜糸や抜鈎(ホチキスを外す)がなかったというではありませんか。
縫合方法1つでこんなに痛みに差があるなら、抜糸がない方法に統一してくれればいいのに・・・と思うのですけどね・・・。
それではまず、帝王切開の縫合のいろいろな方法を紹介し、私の抜糸、抜鈎の体験談をさせていただきたいと思います。
もくじ
帝王切開の縫合方法
手術を受ける側としては、術後、なるべく痛みがなく、傷口がきれいになる方法で縫合して欲しいと思いますよね。
縫合方法も自分で選べるといいのですが、手術を行う先生の慣れた方法で行わる場合が多いようです。
たまにどんな縫合方法でもできる先生がいらっしゃるようですが、基本的には選択の余地なく、縫われてから初めて縫合方法が分かるという感じです。
糸
針と糸を使って縫合する従来の方法です。
強度が強く、しっかりと縫合することができます。
また、溶ける糸に比べて感染や異物反応のリスクは低くなります。
抜糸が必要で、糸を切ったり抜いたりするとき、傷が引っ張られる感じがして、痛みを伴う場合があります。
溶ける糸
体内で溶ける糸を使って縫合します。
通常の糸よりは強度が弱いです。
そして糸が太いため、細かく縫うことができず、傷口がくっつきにくいため、傷跡が残りやすいというデメリットがあります。
しかし、自然に糸が消えるので、抜糸の必要はありません。
医療用ホチキス(ステープラー)
ホチキスのようなもので傷口をとめる方法です。
縫合が早く、均等な力でとめることができるため、皮膚が引きつることがないというメリットがあります。
針を外す抜鈎が必要ですが、チクチクとするくらいで、痛みはほとんどありません。
医療用接着剤(ボンド)
医療用の接着剤で傷口を塞ぎます。
他の方法に比べて手術の跡が目立ちにくくなります。
水に強いので、術後すぐにシャワーを浴びることもできます。
接着剤は傷が治ると自然に剥がれ落ちてくるので、抜糸や抜鈎の必要はありません。
縫合体験談
【1人目出産】医療用ホチキスの抜鈎
一人目の帝王切開の縫合方法は医療用ホチキス(ステープラー)でした。
当時縫合方法がいろいろあることも知らず、どんな方法で縫合するかも聞かされていませんでした。
術後に縫った跡を見たら、傷口をまたぐようにして、針が刺さっていて、見た目はすごく嫌な感じでした。
傷口の上に防水テープを貼ってシャワーを浴びることもできました。
術後11日目に針を外す抜鈎を行う予定で、おっかなびっくり待合室で待っていましたら、先に入った同日に手術を受けたママさんがにこにこして出てきて、「全然痛くなかったから大丈夫。」と教えてくれました。
それで、安心して抜鈎を受けることができました。
本当に、針を面白いように簡単にピン、ピン、と外していき、まったく痛みはありませんでした。
(今の医療は昔と違って、抜糸の痛みがなくていいわ~)なんて感動したものです。
【4年後2人目出産】糸の縫合を抜糸
4年前の縫合がステープラーでしたし、最近出産したママ友が「縫合が接着剤で、抜糸や抜鈎がなかった。1人目の時より医療が進んでいるのね~。」なんて話をしていたので、前回から4年も経っているし、今の時代は皆接着剤になったんだ~・・・なんて勝手に思い込み、事前に縫合方法も聞かずに手術に挑みました。
術後お腹の傷口を見てみると、何と何と・・・糸・・・(呆然)。
糸?!
えっ、もちろん溶けるやつだよね?!と慌てて入院スケジュールを確認すると、術後4日のところに『抜糸』と書いてあります。
え~、抜糸あるの~!!!
・・・あっ、でも前回の抜鈎が全然痛くなかったから、もしかして抜糸も言われるほど痛くないのかも・・・
そんなこんなで抜糸開始!
私は縦切りで13針縫われていたのですが、一針ごとに糸を切ってはつまんですーっと糸を引き抜いていくのですが・・・
一針目・・・パチン、つー・・・ちょっと皮膚が引っ張られて痛かったけど、これならなんとかこらえられそうです。
二針目・・・パチン、つー・・・うん、なんとか頑張れる・・・。
三針目・・・パチン、ぐいっ、ぐいっ、ぐいぐい・・・痛~!痛~!痛たたたたたたた~!!!糸が皮膚にしっかりくっついてしまっていて、なかなか抜けずに傷口がぐいぐい引っ張られるので、痛いのなんの。
脂汗が出てきて、「痛い~~~~!!!」と言いながら歯を食いしばる。
先生「あ~痛いね~、頑張って~」
や~~~っと抜けました。
ちょっと待って~!聞いてないよ~!こんなに痛いなんて聞いてない~!!!
私「(ぜ~ぜ~)・・・先生、あと何針ありますか?」
先生「あと、10針です。」
私「え~~~~!!!無理です~!ちょっと無理です~~~!!!」
先生「大丈夫。全部今みたいに痛いわけじゃないから」
私「・・・・。」
結局あと10針中痛かったのは3針でした。
も~汗びっしょりで、ぐったりで・・・しかも抜糸が術後4日って早すぎじゃないですか?
抜糸した後は、細いテープがたよりなく傷口を繋ぎとめている感じです。
このテープは自然にポロっと剥がれ落ちるまでしていてくださいとのことでした。
こんなんで本当に傷口が塞がるのかしら・・・?と思っていたら、案の定事件は起きました。
傷口ぱっくり事件です(笑)。
これは以下の記事に書いてあるので、よかったら見てみてください。
まとめ
帝王切開は手術を行う医師が慣れた方法によって行われる為、自分で選ぶことは難しいようです。
どうしても術後の負担が少ない接着剤の方法がよければ、その方法を行っている産院を探して、転院するしかないかもしれません。
避けられるものなら、無駄な痛みは受けたくないですもんね。
何かしらのメリットを感じて、糸での縫合にこだわっている先生もいらっしゃいますが、私の場合、傷口が開いて大変な思いをしましたから、糸の縫合がいい方法だとは思えません。
抜糸は物凄く痛かったですし、次手術を受けるとしたら、絶対接着剤で縫合する産院を選びます。
もしこれから産院選びをする方は、万が一帝王切開になった場合も考えて、帝王切開の手術の方法、縫合の仕方など、チェックしてから決めるのがいいかと思います。