子供の習い事を決める際、親は本当に頭を悩ませます。
特に中学受験を予定しているご家庭は、お勉強系での習い事は迷いどころですね。
とりわけネットでよく検索されていることは『中学受験させるならそろばん か くもん どちらが有効か』と言うことです。
実際中学受験に役立つのは一体どちらなのでしょう?
経験者や塾の先生はどちらを推しているのでしょうか?
調べてみましたので、参考になさってください。
因みに我が家では、子供達に算数はそろばんをやらせています。
公文は英語のみ習っています。
なるべく公平な視点でみてみたいと思います。
もくじ
『そろばんかくもんか』ネットの意見
『そろばんかくもんか』これは実際の経験者や、子供を習わせている方々の意見を聞いてみるのがいいですね。
ネットにはたくさんの意見が集まっていますので、ピックアップしてみましょう。
中学受験に役立つのは『そろばん』派
公文は暗記暗算中心で、何でもパターンで暗記させる。下位校を除いて、公文で習ったものが役に立たない所か邪魔です。
私自身、そろばんをやっていて暗算二段珠算三段もっています。将来就職にも役立つと思います。
計算力はもちろん、集中力も付きます。難しい計算問題でも、他の子は電卓わたしは暗算ということもシバシバ。。
分かるよ。
そろばんの有段者は、電卓より計算が速いよね・・・
結論から言うと、計算力を重視するならそろばんの方が効果的です。
人によって上達には個人差がありますが、四則計算であれば電卓より速くなります。
また、競技に出場することが出来れば、本番で自分の力を出し切る集中力やプレッシャー(緊張)に打ち勝つ力、目標を目指して努力し続ける力も身に付きます。
計算するスピードを上げるためには、当然問題を読むスピードも速くなければなりません。
そのため、速読力も身に付きます。
読み上げ算やフラッシュ暗算などの特別種目をさせてもらえる塾に通えるなら、記憶力も養うことができます。
実際、そのおかげで私はテストで失敗することは少ないですし、暗記ものの教科は得意です。
そろばんの暗算は、そろばんを頭に思い浮かべて、頭の中で玉をはじいて行くというものです。
最初はそろばんの玉が計算の途中で消えてしまったりするのですが、やっている内に強くイメージできるようになります。
イメージ力がつくと、図形問題も頭の中でイメージして動かしてみたりと、何かと便利なようですよ。
中学受験に役立つのは『くもん』派
私と弟は公文に通っていました。基礎的な計算力や読解力は公文で鍛えれれたと思っています。
そろばんは習得しちゃえば無敵だけど、習い始めてすぐには成績に反映されないよ。
そう言う意味では、すぐに成績に直結させたいなら公文かもね。
くもんだって計算は速くなるってよ。
くもんは学校教育と同じ筆算で計算をしていきますので、受け入れやすいと思います。
毎日決まった枚数のプリントの宿題が出ますので、学習の習慣がつきます。
そろばんとくもんを両方やらせたい人は・・・
珠算式の暗算は、そろばんの珠を具体的に頭に浮かべて計算を行うので、記憶に頼る暗算(筆算)より、本来の数の概念に即した計算方法といえます。また、公文を先にすると、そろばんが面白くないものに感じることがあります。
そろばんを1年続ければ、珠算8級~6級くらいまで進み、暗算でも2桁3口~2桁5口くらいはできるようになります。その時点で公文を始めれば、ダントツのスピードで、プリントをこなしていくと思います。筆算式を新たに覚える必要はありますが。
(そろばんの先生)
公文式に限らず、私が教えている生徒さんの中でも、ある程度高学年から始めた子は筆算になれていてなかなかそろばんの珠が頭に浮かばないと言っていました。
両方習いたい場合は、そろばん➔くもんの順じゃないとダメってことね。
そろばんを習っている子は学校で筆算のやり方を習ってもすんなり受け入れることができます。(実際は筆算のやり方を覚えても、全部暗算でできてしまうので、実際に使うことはほぼありませんが・・・)
しかし、学校や公文で筆算を習ってしまった子がそろばんに来ると、非常に苦戦しています。
なぜなら、筆算は一の位から計算していきますが、そろばんは大きい位から計算しますので、計算方法がまったく違います。
学校で教えられたことと全く違う計算方法を教えられて混乱するのかもしれません。
もしそろばんと公文両方をやらせたいと思っている方がいましたら、小さい内にそろばんを習わせてからくもんに通うのがいいかと思います。
『そろばんかくもんか』専門家の意見
中学受験塾の先生方がYouTube等で中学受験に役立つのは「そろばんかくもんか」を解説してくれています。
参考に視聴してみてください。
<算数の山本塾>
<中学受験専門塾伸学会>
要するに、先取り学習うんぬんより、圧倒的な暗算力を身につけてから塾に通えば、強みになるってことね。
『そろばんかくもんか』は習いはじめる年齢で決める
そろばんか公文かは、お子さんが習い始める年齢や学年で決めるといいかもしれません。
お子さんが未就学児の場合
上記しましたが、そろばんは学校等で筆算を習ってしまった後だと、なかなか身に着けるのが難しいようです。
お子さんが未就学児なら私は断然そろばんをお勧めします。
やはり小学校でも、計算が早い子のトップ3くらいまでは、そろばん教室の子供たちが独占しています。
そろばんは暗算検定や、フラッシュ暗算などで相当鍛えられていますから、数字を見た瞬間答えが出るくらいのレベルです。
我が家の長男くんも、3歳のときからそろばんを習っていますが、テストは全部暗算で解答するので、中学受験塾(サピックスに通っています)のテストでも、計算した形跡が全くなく、答え以外の鉛筆の跡がないもので、思わず「カンニングしてないよね?」と聞いてしまったほどです(笑)。
また、塾(サピックス)の上位クラスは算数の計算スピードが皆驚くほど速い(長男くんから聴取)とのことなので、上位クラスを狙うなら、圧倒的計算スピードを身につけてからの入塾は必須と考えられます。
因みに、長男くんのそろばん教室の先生は、5歳までには、ある程度の足し算引き算を習得し、掛け算に入るのがベストと言っております。
お子さんが2年生以上の場合
もしお子さんが小学2年生以上であれば、くもんでの学習をお勧めします。
そろばんはどうしても習得するのに時間がかかります。
2年生からそろばんを始めて、筆算との計算方法で頭がぐちゃぐちゃになるより、くもんで筆算の計算スピードを鍛えた方が効果が出ると思います。
結論
いろいろな意見を見て、私なりに導き出した結論ですが・・・
「そろばんでも公文でも、極めれば計算力がついて、中学受験に役立つ!」
と言うことです。
逆に言うと、「そろばんでも公文でも、力がつく前にやめてしまえば何にもならない」
です。
中学受験塾の先生たちとしては、そろばんを推しているようでしたが、要は、「どんな方法で身につけたものでも、圧倒的な計算力さえ身に着けて入塾してきてくれればOK!」と言うことだと思うので、あとは楽器の練習のように、毎日コツコツと本人が努力できるかにかかっていると思います。
因みに長男くんは中学受験塾サピックスに2年生2月から(新3年生クラス)入塾しましたが、そろばんのおかげか、最上位クラスに入塾できています。
小学校低学年までの計算力、本当に大事です!
そろばんか公文か、もしくはその両方か・・・是非ご検討ください!