帝王切開は切って縫ったらもう安心・・・ではありません。
傷口が開くこともあるのです。
そんなときは、どう治療するのでしょう。
実は私も2人目のうさみちゃんを出産後、帝王切開で縫った後が開いてしまうということがありました。
その時の話をします。
うさみちゃんの帝王切開での出産が終わって20日後のことです。
私は家で長男うさお君のピアノの練習を見ていました。
畳みの上に座っていたのですが、終わったので立ち上がろうと、
ぐっとお腹に力を入れたそのときです。
ブチッ! ホックが外れたような感覚と激しい痛みが腹部を襲いました。
「痛、痛たたたたた・・・」
と私はその場にうずくまりました。
なんかすごく嫌な予感です。
恐る恐るお腹の傷口を見てみると、
縫ったところの一部が破れて内側の肉が見えている感じです・・・。
すぐ病院に行きました。
もう一度縫うのか・・・抜糸が痛いんだよな・・・と思っていたところ、
先生は私の傷を診るなり、麻酔をいきなりお腹にプスリ。
そしておもむろにハサミを取り出すと、
開いた傷口にハサミを差し込み、ジャキジャキと穴を広げ始めました。
ぎゃ~!と叫びたい気分でした。
麻酔は効いているので、全然痛くないのですが、精神的なダメージMAXです。
気分は七ひきの子ヤギの狼です(笑)。
私は傷口を治してほしくて病院に来たのに、
塞がるどころか、1cmくらいだった穴が、
4cmくらいに広げられてしまいました。
そして、その広げられた穴に綿棒で軟膏をぬりぬりぬりぬり・・・
これで治療は終わりです・・・(笑)。
何でも外側だけ傷口が塞がって、治ったふりのようになるのではダメなんだそうです。
内側から肉が盛り上がるように傷口が塞がらないといけないのだそうで、
それをするには毎日シャワーの水圧で傷口を洗い、
傷の内側に、軟膏を塗ってほしいとのことです。
軟膏を塗りやすいように傷口を広げたんだそうです。
それにしてもグロテスク過ぎます。
来る日も来る日もシャワーで洗浄し、
軟膏を塗り、
ガーゼを当てて、
「は~」という日を過ごしました。
不思議とシャワーを当てても余り痛くなかったのですが、
何しろ見た目が・・・
私の心の支えは、先生がおっしゃっていた、
「大丈夫、絶対治りますから」という言葉でした。
こういう時って、私のお腹は一生このままなのかしら・・・
と気弱になるものですが、
「絶対治る」というゴールが先にはっきりと見えているのは心強いです。
私もそうでしたが、これが不妊治療等、
ゴールがはっきり保証されていないものだと、
常に不安が付きまとうものです。
だから、同じ状況でこのブログを見ている方がいましたら・・・
「大丈夫です。絶対治りますから!」
そして、見た目ほど痛くはないです。
精神的なダメージの方が大きいですが・・・(笑)。
傷口は最初こそほとんど変化が見られなかったのですが、
だんだん肉が内側から盛り上がってきて、
1カ月過ぎたくらいには、穴はすっかり塞がりました。
よかった、よかった。
めでたし、めでたし。
それにしても、自分のお腹に穴が開いたまま過ごすのは、
精神的にあまり気分のいいものではありませんでした(笑)。