出産 PR

「帝王切開は痛くない」はウソ! 麻酔が効かず痛すぎた出産体験談

手術
記事内に商品プロモーションを含む場合があります

今や5人に一人が帝王切開で出産する時代となりました。

私の周りでも様々な理由で、帝王切開で出産したというママはとても多いです。

私自身も長男うさお君が逆子でしたので、帝王切開での出産となりました。

まさか自分が帝王切開で子供を産むことになろうとは・・・

帝王切開・・・ちょっと恐い・・・・。

しかし、先生のお話を聞いて安心しました。

「帝王切開は無痛分娩のようなものだから。痛くないですよ。」

そうなんだ!痛くないんだ!よかった~。

ところがところが、これから帝王切開の方、脅かす訳ではありませんが、私のようなケースもあるので、麻酔の種類等確認しておいた方がいいと思います。

 

帝王切開の麻酔の種類

帝王切開はほとんどが局所麻酔で行われます。

局所麻酔とは全身麻酔と違い、意識はあり、目が覚めた状態で、胸から上は普通に動かすことができます。

ですから、手術中先生と会話したり、産まれてきた赤ちゃんを見ることもできます。

局所麻酔には『脊髄麻酔』と『硬膜外麻酔』があり、うさお君の出産に使われたのは脊髄麻酔の方でした。

それぞれの特徴は以下の通りです。

脊髄麻酔

大抵帝王切開ではこの『脊髄麻酔』が使われることが多いようです。

何故かと言えば、麻酔科医でなくても扱うことができるからです。

実際うさお君を出産した産院も専門の麻酔科医がいなかった為、『脊髄麻酔』以外の選択肢はなかったものと思われます。

実はこの麻酔、一度打ったら、麻酔の追加ができないのです。

麻酔の効果は人それぞれで、規定量で足りる人もいれば、足りない人もいるのです。

また、追加投与ができないので、麻酔が効いている時間が限られるというのも怖いところです。

何か不測の事態が生じ、手術に時間がかかった場合、麻酔が切れてしまうという・・・考えただけでも恐ろしいです・・・。

因みに脊髄麻酔の優れている点は、効き始めるのが早いということです。

ですので、緊急帝王切開などはこちらの麻酔でなければなりません。

硬膜外麻酔

硬膜外麻酔の一番の特徴は脊髄麻酔と違って、麻酔の追加投与が可能ってことです。

背中に注射する際、細い管を背中に入れたままにしておき、そこから何度でも麻酔を入れることができるのです。

その人にあわせて必要な分量の麻酔を、麻酔の効き具合を見ながら投与していくことができるのです。

断然こちらの麻酔の方がいいですよね。

なぜこちらの方が使用頻度が低いのかと言えば、技術的に難しく、基本的には麻酔科医が行うものなんだそうです。

麻酔科医を置いているような病院でしたら可能ですが、個人が経営しているような産院はいないところが多いですから、仕方がないのかもしれません。

また、麻酔が効いてくる時間が遅いため、緊急を要するような手術には使用できないようです。

当時、私は手術にどんな麻酔が使われて、どんな特徴があるかなどまったく知識がありませんでした。

麻酔に関しての説明も一切ありませんでしたし、「痛くない」と言う言葉を完全に信じ切っていたため、調べることもしませんでした。

因みに2人目の出産のときは、別の病院で「前回の出産が麻酔が効かなくて痛かった」と前もって先生に説明していた為、硬膜外麻酔での帝王切開を先生が選択してくださいました。

寝ている赤ちゃん
我が子が新生児仮死 一過性多呼吸でNICUへ 帝王切開出産体験談我が家の二人目の子供は出産時呼吸が6分間停止していました。いろいろな後遺症が考えられましたが、現在1歳になった我が子は元気に成長してくれています。もし同じような状況で悩んでいる方いましたら、参考になればと思い、私の出産体験記を記事にしてみました。...

私の痛すぎる出産体験

麻酔が効いてませんけど!

さて、痛くないと油断しきっていた私は、何の心配もなく、リラックスして手術に望みました。

背中に麻酔の注射を打ち、先生が説明を始めます。

「この麻酔は足先が一番効いていて、上にいくにつれて効かなくなります。
今から胸の辺りに水を垂らしますから、その冷たさをよく覚えてください。」

と言うと、胸に水を数滴垂らしました。

そして次にお腹の切る辺りに水を垂らし、
「これはどうですか?冷たいですか?」と聞かれたので、「冷たいです。」と答えました。

すると「でも、さっきよりは冷たくないですよね?」と聞いてきたので、「ん~・・・まあ、さっきよりは冷たくないですけど・・・」と答えたところ・・・

「始めます!メス!」

って、ちょっと待って~!

さっきよりは冷たくないけど、まだ全然感覚あるんですけど~!!!!

大丈夫~?!

逃げたいけど、逃げられない・・・

私手術台に両手を広げて、はりつけみたいにされてるんです・・・(汗)。

や~め~て~~~~~!!!!

痛い!あっ、ほらやっぱり痛いじゃない!

イタ、イタタタタタタ・・・・(声にならない)

「先生、痛いです!」やっと声がでました。

先生は「えっ?痛い?じゃあ痛み止め打とうか」

と肩に痛み止めの注射をプッツ。

前述した通り、この麻酔は追加投与できないので、あくまでも、痛み止めなんです。

痛み止め全然効か~~~~~~ん!!!!!

「先生、痛い、痛いです!」心拍上昇し過ぎて手首に繋がってる脈拍を計ってる器械が、ピコーンピコーンとかなってるし・・・。

「もうこれ以上痛み止め打てないんだ。幽体離脱しちゃうから。」と先生。

幽体離脱?なんのこっちゃ分からないけど、この痛みから逃れられるなら、それでもいい~~~~!!!!!

赤ちゃん産まれましたけど・・・

そんな痛みにもがき苦しむ私を尻目に、手術は進み、いよいよ赤ちゃんを取り出すときになると、赤ちゃんが予想より大きかったようで、なかなか取り出せない。

そこで、先生、お腹の上の方をぎゅ~~~~と押して(イタタタタタタ)やっと取り出しました。

おぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃ~~~~(うさお君の産声)

そして「元気な男の子ですよ~」と看護師さんが私の顔の横で赤ちゃんを見せてくれましたが・・・

何の感情も沸きません・・・・

私、出産って、もっとこう、赤ちゃんと対面したときの「産まれてきてくれてありがとう」(涙)みたいなのを想像してたんですけど、私の今の状況、想像してたのと全然ちが~う!

もう頭の中は(これから縫うんだ、これから縫うんだ・・・)とお腹を縫われる痛みへの恐怖でいっぱいになっていました。

そして、耐えました、ひたすら耐えました。

私、がんばりました。

汗びっちょり、満身創痍の状態で手術室から出て来た私と対面した夫は、一言
「もっと元気に出てくるかと思った・・・。」

同感・・・

私だってもっと元気で出てくる予定でしたよ!

何で痛かったの?

手術が終わり、私の頭の中は大混乱でした。

お医者さんは確かに「帝王切開は痛くない」と言ったのに、どうして?

騙された?安心させる為ウソを?

それとも痛いのは私だけなの?

私がおかしいの?

私は痛みに強い方だと思っていたけど、実はすごく弱いの?

いろいろな疑問が頭の中でぐるぐるしていると、私の次に続けて手術に入ったママが、悲痛な叫び声をあげながら手術室から出て来ました。

「う~ん・・・痛い~痛い~!痛い~~~~~!!!!」

私はぐっと押し黙って痛みに耐える方なんですが、彼女はどうやら叫んで痛みを発散させるタイプのようで・・・

とても出産が終わった人には見えません。

今から分娩室に入る妊婦さんのよう・・・

(あ~私だけが痛い訳じゃなかった・・帝王切開って皆こんなに痛いのね・・・世の中のママさんたちは皆これを乗り越えてきているのね、偉すぎる。)

とずっとそう思っていた私ですが、子供が少し大きくなり、ママ友ができるにつれて、どうやらやはり何かおかしい。

皆術後の痛みはあったといいますが、切られている最中から痛かったと言っている人は誰もいないのです。

考えられることは2つ。

1、その日手術を受けた2人が、たまたま2人とも麻酔が効きずらいタイプだった。

2、その病院で使用している麻酔の量が、効くか効かないかギリギリの量である。

医療の知識がない私が考えられるのはこの程度ですが、何はともあれ、地獄のような出産だったことは間違いありません。

まとめ

<脊髄麻酔>
一度打ったら追加投与ができないため、麻酔が効きずらい人は地獄の手術になる。

<硬膜外麻酔>
それぞれの個人に対して麻酔の効き具合を見ながら、追加投与できる。

私は一人目は脊髄麻酔で手術を受け、地獄の苦しみを味わいました。

二人目の時は前もって前回のことを先生に話してあったので、硬膜外麻酔でちゃんと効くまで何度も追加投与してもらい、無痛で手術を受けることができました。

これから帝王切開を行う人は、その病院ではどんな麻酔を使うのか、どんなリスクがあるのかを先生や看護師さんからよく説明を受けましょう。

そして不安なことがあれば、前もって伝えて対策を考えてもらいましょう。

子供の出産の日が、地獄の日にならないように、不安要素をすべて取り除いて手術に望んでください。

それでは、無事に元気なお子さんが産まれますように。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

こちらの記事もおすすめ