東京オリンピックの選手村に用意された段ボールベッドが話題になっています。
こちらのベッドは寝具メーカーのエアウィーヴがオリンピックの為に制作したものです。
選手村に入った選手たちが、まずこの段ボールベッドを見て疑問に思ったのが耐久性のようで、たくさんの選手たちがツイッターやTikTokで動画や画像をアップして耐久性をチェックしています。
さて、段ボールベッドの耐久性は実際どうなんでしょうか?
メーカー発表やオリンピック選手たちの投稿から検証してみました。
もくじ
オリンピック選手たちが投稿している段ボールベッドの耐久性
選手村に入った多くの選手たちが、この段ボールベッドに興味を持ち、まず思うことはやはり耐久性のようです。
日本では段ボールを使った本棚や机や椅子の製品が出回っているので、「段ボールは意外と強度がある」と言うことは知れているようですが、海外の選手は寝ている内につぶれないか心配になったようですね。
選手たちが興味津々で段ボールベッドの耐久性を検証した結果・・・
耐久性あり、なし、両方の投稿があるので、ご覧ください。
「耐久性あり」の投稿
アイルランド選手の投稿
体操・アイルランド代表のリース・マクレナガン選手が「選手村の段ボールベッドが壊れやすいというのはフェイクだ」とベッドでジャンプして証明してくれました。
“Anti-sex” beds at the Olympics pic.twitter.com/2jnFm6mKcB
— Rhys Mcclenaghan (@McClenaghanRhys) July 18, 2021
リース・マクレナガン選手本当にありがたいですね。
顔もイケメンだし、好感度しかないです!
オーストラリア選手の投稿
女子フィールドホッケー・オーストラリア代表、ケイト・ジェンナーさん、エミリー・スミスさんらが、チームメイトと一緒に段ボールベッドの丈夫さをアピールしてくれています。
https://twitter.com/yuri_lovesiames/status/1417815221582798851?s=20
オーストラリア人は温厚な人が多いのでしょうかね?
オーストラリア人が好きと言う日本人が多いように思います。
イスラエル選手の投稿
野球・イスラエル代表のベン・ワンガー選手が、まず一人でベッドでジャンプ。
それから一人ずつ人数が増えていき、9人乗って飛び跳ねた結果、ベッドが壊れてしまいました。
「ベッドが細い」とか「段ボールだと弱そう」という意見が散見されていたけど、このイスラエル選手のイタズラ動画(処分済み)で図らずも抗堪性が証明されてしまったな…… https://t.co/3kk6RQ3yIv
— 蝉川夏哉 (@osaka_seventeen) July 28, 2021
「わざとベッド」を壊すなんて・・・と言う批判の声もありましたが、「これはこの段ボールベッドの耐久性を示してくれた」と感謝の投稿もあります。
この元動画は批判を受けて削除されてしまったようですが、イスラエル選手たちの投稿の意図が「ベッドの耐久性を示す」ものであったかもと考えると、一概に「悪い」とは思えない気がします。
この動画で分かったことは、「エアウィーブの段ボールベッド、8人乗っても大丈夫!」ってことですね!
「耐久性なし」の投稿
ニュージーランドの選手の投稿
ボート・ニュージーランド代表のマイケル・ブレーク選手が宿舎を紹介するために撮った動画。その中で、段ボールベッドを撮影しようとショーン・カーカム選手がベッドに座った途端、ベッドがへこんでしまいました。
これが事実だとすると、座っただけで壊れるって・・・製品としてどうなんでしょうか・・・。
ニュージーランド選手に笑われちゃったよ!
選手村段ボールベッド1発で壊れたってさ。
ホントに申し訳ない!
組織委とか1年以上かけて何やってたんだって?素人の俺だって外国人選手に段ボールじゃやばいんじゃないのって思うわ!何も懸念が無かったのか?組織委?— 中野阿佐ヶ谷(こんな人・半額シール待ち) (@akihikoyoshitom) July 21, 2021
確かに日本人の体格と外国選手の体格って全然違いますよね。
耐久性もそうですけど、狭そうですよね・・・。
韓国の選手の投稿
重量挙げ109kg級・韓国代表のチン・ユンソン(陳潤成)選手が、段ボールベッドが壊れたと画像を公開しました。
壊してんのお前だけな。 https://t.co/Xats4PSboW
— 九条 ねぎ (@naoki_satoh) July 28, 2021
確かにイスラエルの選手が8人でジャンプしても大丈夫だったベッドが簡単に壊れてしまうのはおかしいですね・・・。
ニュージーランドの選手も韓国の選手もかなり体格がいいようですが、エアウィーブの公式な発表では200㎏まで耐えられるはずです。
わざと壊したのでは?と言う意見もありますが、真実は投稿した本人にしか分かりません。
エアウィーヴが公表している段ボールベッドの耐久性
エアウィーヴと言えば、フィギュアスケーターの浅田真央さんがCMに出演し、有名になった寝具メーカーですね。
エアウィーヴはこの段ボールベッドを、オリンピック・パラリンピックのために、これまでの知見と技術を結集させ、約三年の年月をかけて開発したものだそうです。
再生可能なダンボール100%のベッドフレームで、高い耐久性、衝撃試験に合格したとされています。
エアウィーブは、「一部報道やSNS上で、段ボールベッドの耐久性等が取り上げられ、この間、世界中の多くの皆様からお問い合わせを頂いております。提供企業として、ご説明させて頂きます。」とエアウィーブ公式ツイッターで文章を発表しました。
要約すると、選手が硬さをアレンジできるようにマットレスを設計したため、厚みを最小限にする必要があった。
しかし、厚みを少なくした分、人が寝た時にフレームに負荷が掛かるため、今度は丈夫なフレームが必要になり、木材やスチールなどいろいろな素材で検証した結果、段ボールが最も頑丈だったので、採用した。
耐久テストでは、200㎏まで対応可能だったと言うことです。
選手がアレンジできるというマットレスがこちら↓
これまでも沢山のアスリートたちに、最高のパフォーマンスができるようにと寝具を提供してきたエアウィーブが3年かけて開発した段ボールベッドを含めた寝具一式、メーカー側は選手のことを思って制作した逸品です。
この気持ちだけでも選手たちに伝わるといいのですが・・・。
まとめ
SDGs(持続可能な開発目標)の観点からこの段ボールベッドは100%再生可能と言うことで、素晴らしいものだと思います。
耐久性もメーカーであるエアウィーブの実験結果によると200㎏まで耐えられるそうですが、座っただけで壊れた動画をアップする選手もおり、耐久性を心配する声があることも確かです。
しかし、多くの選手が「耐久性問題ない」と段ボールベッドにダイブしたり、飛び跳ねたりする動画をアップしてくれており、感謝のコメントが多く寄せられています。
人や国の上げ足を取る国民性、批判することが好きな国、逆に温厚な性格の人が多い国、いいところを見てくれる国民性、いろいろな国や性格の人が集まっていますから、賛否両論あるでしょうが、この東京オリンピックでエアウィーブが国際的に知られることになったのは間違いないでしょう。