現在小学2年生になる我が家の長男は、小学校に上がる際、国立小学校を1校だけ受験しました。
結果は不合格でしたので、今は公立小学校に通っています。
公立小学校に通わせることを極端に嫌がる家庭もありますが、私は実際通わせてみて公立小学校のメリットを沢山感じているので、それを記事にしてみました。
もちろんデメリットもあるので、そちらも合わせてお読みください。
同じように不合格だった子や、滑り止めに受かったけれど、公立小学校のどちらに通うか悩まれている方は参考になさってください。
我が子を公立小学校に通わせてみてのメリット
入学前、正直公立小学校にあまり多くを求めていませんでした。
しかし、いざ公立小学校に通わせてみると、意外とメリットの方が大きいかも・・・と思えることが多々あるんです。
メリットその1. 学校が家から近くて安全
これはコロナ禍ですごく実感しているのですが、電車やバスに乗る必要がないと言うのは本当に安心でした。
学校に行くまでに不特定多数の人と密室で同じ空気を吸うと言うこともないので、通学途中でのコロナ感染の心配はまったくありませんでした。
また、下校時間沢山の生徒が一斉に下校するため、通学路には生徒がたくさん歩いている状態になるので、誘拐や危ない目に合う心配もほとんどありません。
子供の安全と言う面では、近くの公立小学校に行くのがどこよりも安心・安全です。
何かあっても学校にちゃっと行けるしね。
メリットその2. 時間に余裕がある
時間に余裕があると言うのは、睡眠時間・勉強時間・遊ぶ時間・習い事をする時間、全てです。
長男が仮に遠くの学校に通うことになっていたら、いくつかの習い事を辞めなければいけなかったことでしょう。
実際私立の小学校に通っている同級生は、帰宅時間が習い事に間に合わないため、辞めたり、土・日などに曜日変更したりしていました。
通学時間が長いと、とにかく全ての時間がなくて大変そうです。
遠くの学校に通う子は、場合によっては、公立小学校に通う子の1時間も1時間半も早く家を出なくてはならないのです。
我が家では朝1時間半勉強してから学校に登校しますが、その時間が丸々通学に割かれることになるのです。
また、学校から帰って来て、習い事に行くまでの間、友達と遊んだり、おやつを食べてゆっくりしたり、そういった時間ももちろんないでしょう。
子供が通学時間1時間強かかっている子(小2)のママの話だと、「もう学校に行くだけで疲れる。もう嫌だ」と子供に言われたそうで、近くの公立に転入するか非常に悩んでいました。
少なくとも低学年の内は通学の負担が大きいかもしれません。
勉強時間もたくさん取れるから、遠くの私立や国立に通うより、中学受験は有利と言われているよ。
メリットその3. 地元に友達ができる
やっぱり近所に友達がいるのっていいなと思います。
主人のお姉さんは私立小学校に通っていたので、地元に友達はいなかったそうです。
逆に主人は公立小学校に通っており、地元の友達がたくさんいて、放課後おもいっきり遊んだ楽しい記憶が残っていると言います。
近所の友達と公園で虫取りしたり、サッカーやったり、そんなことって小学生時代しかできないですよね。
私立に行った子は学校以外で友達と遊ぶことはないとのことでした。
私もそれでいいと思っていましたが、「今日は〇〇君と遊んでくる!」と楽しそうにしている子供を見ていると、「これで良かった・・・」と今は思っています。
メリットその4. 成功体験が増える
長男は運動会の代表挨拶者に選ばれたり、ピアノの伴奏者に選ばれたりと、なんやかんやで重要な役どころを勝ち取ってきます。
小学校低学年でもガチンコのオーディションをして決めているようですが、「選ばれた!」と嬉しそうに帰ってきます。
これが私立や国立の優秀な子の中にいたら、息子にはそのような機会は一生回ってこなかったかもしれません。
また、最近は公立小学校でも、授業をレベル別にクラス分けをする学校も増えていて、長男の小学校も、算数はレベル別に分かれて授業を行っています。
息子はそろばんを習っていることもあり、一番上のクラスに振り分けられ、とても喜んでいました。
そのようなことも、優秀な子の中に混ざっていたら、あり得なかったことかもしれません。
このように、私立や国立はそれなりに優秀な子が集まる為、『成功体験を積む』と言う面では、圧倒的に公立小学校に在籍していた方が機会が多いことでしょう。
もちろん、私立の中でも目立てるような優秀なお子さんは別ですが、我が家の長男くらいだと微妙ですね・・・(笑)。
長男が私立だったら優秀な子たちに埋もれてしまっていたな・・・
メリットその5. 地域のつながりができる
PTA活動や班での活動を通じて、地元でのつながりや交流ができます。
もし私立に通っていたら、同じマンションの同級生の顔すら分からなかったでしょう。
何か不測の事態が生じたとき、助けになるのは近所の同じ小学校に通うお母さん同士。
普段から繋がりがあるかないかはとても重要だと思います。
メリットその6. いろんな子がいる
公立小学校にはいろんな環境の子、いろんな性格の子が通っています。
私立のように恵まれた環境の子ばかりではないのです。
そのような環境・個性の違いを理解し合い、お互いフォローしたり、思いやりを持ったり、そう言った机上では学べない人との付き合いが、公立の方がたくさん学ぶことができます。
ちょっと想像してみてください。
小学校からずっと私立の恵まれた環境だけで育った子と、公立でいろんな子と関わりを持ってきた子と、どちらが社会に出た後、人間関係上手くやっていけそうでしょうか?
公立小学校はいろんなお子さんがいます。
もちろんその分問題もおきます。
その度に子供と話合ったり、先生に相談したり、どうしたら問題が解決できるか話し合い、解決しています。
これは小学校の内に絶対体験しておくべきだと感じています。
メリットその7. お財布に優しい!
長男の小学校は給食費と教材費を含めて、毎月口座から引き落としがかかっていますが、金額は4千円ちょっとです。
文部科学省『平成22年教育投資参考資料集』の「教育費負担」によれば、公立小学校6年間の平均負担額は1,821,397円、私立だと8,810,687円だそうです。
優しいですね!お財布に!
その分習い事にかけるお金も捻出できますしね。
よほど家計に余裕があると言うことでなければ、公立小学校に通って、習い事を思う存分させてあげる方をお勧めします。
メリットその8. 好きなランドセルが買える
多くの私立や国立小学校ではランドセルが指定されていて、自分の好きなものを選ぶことはできません。
入学時期が近づいてくると、テレビでランドセルのCMが流れたりして、子供の目にも触れるようになってきます。
子供も小学生になったらどんなランドセルを買ってもらおうか・・・と自然と考えるようになるようで、まだ幼稚園年少の娘でも、CMを見ては「これがいい、あれがいい」と言います。
因みに我が家の長男が国立小学校に落ちたとき、「好きなランドセルが買えるよ」と言うことで、一発で機嫌が直りました。
https://kosodateareyakoreya.com/otitatoki/
あんなにたくさん種類があったらさ、やっぱりこだわりの逸品を選びたくなっちゃうよね。
我が子を公立小学校に通わせてみてのデメリット
もちろん、公立小学校のデメリットもあります。
人によっては、このデメリットがどうしてもダメだと言う方もいると思うので、チェックしてみてください。
デメリットその1. 友達と遊びたくなる
長男は毎日習い事がある為、たまにある4時間授業の時や、習い事の時間が遅い日しか友達と遊ぶことができません。
小学校に入学したばかりの時は、友達と毎日勝手に遊ぶ約束をしてきてしまい、「今日は水泳の日でしょ。断ってきなさい。」と私に言われて、渋々断りに行くと・・・これが最初の頃毎日続いて大変でした。
自分が何曜日の何時から何時までなら遊べるかをちゃんと理解して、しっかり断れるようになるまで時間がかかりました。
私立や国立だったらこんなことないんだろうな・・・と当時はやれやれ・・・と思っていました。
しかし、自分のスケジュールを把握し、友達といつなら遊べるかスケジュールのすり合わができるようになったのは、良かった点でもあります。
なんにしろ、私立より遊びの誘惑が多いのは間違いないので、そこを自分で割り切って調整できるかがカギかもしれません。
デメリットその2. お手本となる子が少ない
優秀な子が私立や国立に流れて行きやすいので、全てのことに関して、自分よりできる人が少なくなってしまいます。
自分が一番できるとなると、上には上がいることを知らず、塾に行ってピックリ!なんてことに・・・まさに『井の中の蛙』です。
息子には「塾に入ったら、できる子が沢山いるからね。」と、今から教え込んでいます。
デメリットその3. いろんな子がいる
いろんな子がいるのはメリットでもありますが、デメリットでもあります。
それが時には授業の妨げになったりすることもあります。
長男が通う学校では目立った悪い噂もなかったので、公立に入れることには抵抗がありませんでしたが、学級崩壊が起きているような学校もあるようなので、自宅のある学区の学校がどのような状態なのかリサーチしておくことも必要かもしれません。
リサーチ大事ね。
まとめ
学校にもよりますが、多くの公立小学校は頑張っています。
「公立小学校意外といいよ!」と言っている親御さんたちはたくさんいるので、学区の小学校をリサーチして、子供の進路の選択肢の一つに入れてみてもいいのでは、と思います。
公立小学校、なかなか捨てたものじゃないですよ。