国立の小学校は大抵第2次選考の試験に合格した人の中から、さらに3次選考で抽選を行い、最終的な合格者が選定されます。
この最後の抽選がまた、くじを引く親にとってはドキドキものなんですよね。
学芸大附属大泉小学校3次抽選のくじ
学芸大附属大泉小学校3次抽選は箱の中からくじを引くというやり方のようです。
そのくじ引きも、後で問題にならないようにとても丁寧にやるそうで・・・
手品師が「タネも仕掛けもありません」とよくやるように、まず空の箱を皆に見せ、「不正はないですよ」というのを確認してもらってからくじを入れて行われるのだそうです。
くじを外したママさんの話
我が家の長男うさお君(年中)と同じ塾に通う1学年上の女の子が、今年学芸大附属を受験していました。
その子のママさんが塾に飛び込んできて、「先生!私やっちゃいました~!」と一言。
私はピンと来て、「えっ、もしかして・・・くじで・・・」
「そうなの~、やっちゃった~!この子の運命が~!!!」とへ垂れ込むママさん。
「トラウマになる~・・・トラウマだ~・・・・」と頭を抱えてブツブツ・・・。
そのママさんの話によると、補欠合格で入る人も含めて、くじを引く人の大体7割は合格と見積もった彼女は、絶対大丈夫という自信があったそうです。
ところが引いたのは『補欠22番』。
なんでも補欠22番で入れることはまず皆無なんだそうです。
あ~毎年毎年こういう思いをするママさんがいるんだな・・・と思いました。
実は主人のお母さんもこういう人の一人なんです・・・。
40年以上も前のことを未だに後悔する母親
旦那(50歳)は子供の頃学芸大学付属大泉小学校をお受験して、第2次選考(試験)に通り、第3次選考(抽選)で落ちています。
その抽選を引いたのが、旦那のお母さん。
未だに「私が引かなければ・・・この子の運命を変えてしまった・・・」と40年以上も前のことを言っているのです。
旦那の場合当時はあった2年生への数名の編入試験でも、試験には通ったのに、またしてもお義母さんの抽選で外れてしまったというのですから、お義母さんにとってはもうトラウマものです。
私も子供の親ですから、その気持ちよくよく分かります。
試験に落とされたのならまだしも、子供は頑張ったのに、私のせいでこの子の人生を台無しにしてしまった!
って感じになるんでしょうね・・・きっと・・・
抽選には子供は連れていけない
そんなお義母さんの姿を見て、「もし試験にパスしても、抽選のくじは絶対私は引きたくない・・・」とずっと思っていました。
そこでくじ運の強いうさお君本人に引いてもらおうとずっと思っていましたが、何と子供は連れて行ってはいけないのだそうです。
合格発表の後、合格者の親はその後すぐに説明会に出なければならないため、子供を連れているとそれに出席できないでしょ、ということらしいです。
しかも親も母親か父親か、どちらか一方だけしか行ってはいけないらしく、その場でどちらが引くか決めるということはできないのです。
くじはその子の運命
これは、2次に受かる可能性を考えて、くじをひく人を予め決めておかなければ・・・
と、くじ運の悪い私より、主人に行ってもらおうと、1年も後のことを夫婦で話し合い(笑)。
話し合いの結果・・・旦那の言ったことに納得でした。
皆さん聞いてください。
これからくじを引く人も、もう引いてしまった人もこれを読んで納得して、心の整理をつけましょう!
受かる運命だったら誰が引いても受かるし、ダメなときは誰が引いてもダメなんだ。
だから、僕が子どものとき、お袋が引いてダメだったのは、僕の運命で、きっと誰が引いてもダメだったんだよ。
と言うことで、どちらが引いても結果は同じになるはずという結論に達しました。
本当にその通りだなと思いました。
だから自分のせいで・・・とか、違う人が引いたら違う結果になっていたかも・・・と考える必要はないんですね。
もうその出た結果はその子の運命なんです。
「運命を変えてしまった」ではなく、その子の運命の通りに動いているだけなんですよね。
合格でも不合格でも、その子にとってきっとその方が都合がいいのだと思います。
どこの小学校に行ったとしても、きっとそこがその子の一番輝ける場所だったのだと思います。
だからダメだった時でも、自分を責めるようなことはしないでくださいね。
まとめ
毎年3次選考のくじ引きで漏れたママさん方が「自分が引かなければ・・・子供の人生を台無しにしてしまった・・・」と嘆いているようですが、それは違うと思います。
その子の運命によって、誰が引いても同じ結果になるものなので、自分を責めるようなことは無しにしましょう。
我が家も来年お受験を控えていますが、どの段階でダメだったとしても、その子の運命なんだと納得することにしています。
どんな小学校に行っても成功する人は成功するし、失敗する人は失敗するんです。
どこに入学しても、楽しく6年間を過ごせると、我が子を信じてあげましょう。