「ベビーカーをご利用になるお客さまは周りのお客さまに配慮し、十分ご注意ください」
東武鉄道が千葉県北西部を走行する東武野田線などの一部車両内で、
上記の内容がドアの上にあるディスプレーに表示されたということです。
これは今年3月末埼玉県鶴ケ島市の男性が写真と共に投稿した内容で、
ツイッター上では議論が白熱しているそうです。
混んでいるときはたたむ
電車でベビーカーを使ったことがある方は経験ありませんか?
混んでいる時間帯は、ベビーカーを開いたままでは絶対に乗車できません!無理です!
特に快速や急行など、早いのは人がパンパンです。
なので、我が家では「混んでいるときは、たたむ!」を前提に、必ず抱っこ紐を持参します。
とにかく、絶対に乗れないですから。
ところが、子供を抱っこし、ベビーカーを畳んでやっとのことで電車に乗り、
周りをに目をやると、さっきホームに並んでいた人がベビーカーを開いたままで乗れています・・・
いったいどうやって乗ったのでしょうか?
もうとにかく無理やり、ベビーカーで人を押しのけながら乗ったのでしょうね・・・
ベビーカーって足に当たると痛いんです。
ツイッターでは、「ベビーカーでぶつかられた。」などの苦情も多く・・・
ま~こういうことなんでしょうね・・・。
人の親切に感謝
お互い配慮しあえば、こんなやさしさに出会うこともあります。
うさお君とうさみちゃんを連れて、
やはり満員の電車にベビーカーを畳んで乗っていたときのことです。
「次の駅で降りるからね。頑張って。」とうさお君と話していたら、
隣に立っていた20代後半から30代前半くらいの女性が、
「降りるとき、ベビーカー持たせてもらっていいですか?」
と言ってきたのです。
私は一瞬何を言われているのか分かりませんでした。
だって、「持ちますよ」ではなく、「持たせてもらっていいですか」でしたから。
「やってあげるよ」ではなく、「手伝わせてください」ということです。
私が「いいです。大丈夫です。」と言うと、
女性は「持たせてください。坊ちゃんの手をつないであげてください。」
と言うと、ひょいとベビーカーを持ち、
ホームの邪魔にならないところへ降ろしてくれました。
なんと気持ちのいい人でしょう。
私は何度もお礼を言いましたが、それでは足りないくらいの
感謝の気持ちでいっぱいになったことを覚えています。
まとめ
そっちが配慮しろ、いや、そっちが悪いんだろうと議論するより、
まず、一人一人がやさしい気持ちを持って人に接することができれば
東武鉄道がこのような注意喚起をする必要もなかったでしょうね。
そして、私が受けた女性のやさしい対応を、子どもはちゃんと見ています。
「ベビーカー持ってくれて、やさしかったね。
うさお君もこの親切はいつか人に返さないとね。」
と子供にあの日のことを何度も話、
子どもの心を育てる教育にもなっています。
今行っている親切は、未来のやさしさにもつながるんですね。
そして私も周りの人に気遣いができる人でありたいと思います。
車内に限らず、ベビーカーを扱う側も、周りの人もどちらも気持ちのいい対応を心掛けたいものです。